先日「はらぺこあおむし」の絵本作家、エリック・カール氏がお亡くなりになったというニュースがながれましたが、今日は仙台市出身の絵本作家「あいはらひろゆき」氏の絵本『笑顔が守った命』を戴きました。
今から丁度10年前、当店からさほど遠くない保育所での被災の体験を絵本にしたものです。
震災後、絵本作家である相原氏は保育所などを慰問されていたようです。そんな中、中野栄あしぐろ保育所を訪れ話を聞いて、あの大震災の記憶を風化させないために‼︎と絵本にされたそうです。
もう震災の話はいいよ。
被災被害が少ない私でも あの時のいろいろな感情がグルグルしていた日々を思い出すのは辛いから…と思う時もありますが、こういう記録はきっと今の私たちではなくて、経験のないこれから生きていく若者や子供たちにとって必要なのでしょうね。可愛い絵本ではありますが、読む大人をあの日にす〜っと引き戻す不思議なチカラがありました。
同じ中野栄で、道路を隔てて違う被災状況。みんなが被災したはずなのに、もっと大変な思いをしている人がいると思うと「ツライ」と言えなかった、泣けなかった日々、先の見えない不安な日々が沢山ありました。
保育所の先生方も津波の後、寒さと余震の恐怖であの夜は不安で泣き出したかったと思います。でも誰一人も欠ける事なく、一晩しっかり子供たちを励まして守り抜いた様子が描かれた物語です。是非一人でも多くの方の目に触れ、災害の事を考えるきっかけにしていただければと思います。
今年の3月に発売されております。本屋さんの売り場で見かけましたら手にとってみてください。また、当店の店頭に置いておりますので、お茶を飲みながら一人でも多くの方に見ていただけたらと思います。
